ニットやコートといった寒い冬に重宝する衣服の素材は、ウール・カシミヤなどが一般的です。ウール・カシミヤのどちらも、動物の体毛を刈り取ったものからできています。

衣類の素材

ウールは羊の毛を意味し、ウロコ状のスケールで覆われている繊維質の構造から頑丈かつ保温に優れ、シワやたたんだ折り目などがほとんどつかないという特徴を有しています。
しかし、水で濡らすと繊維質が縮れるため、自宅で洗濯すると本来よりもサイズが小さくなるというリスクをはらみます。一方、カシミヤはカシミヤ山羊の毛です。
カシミヤ山羊は、柔らかい毛と硬い毛という異なる2種の体毛で覆われており、カシミヤの衣服の素材に用いられるのは柔らかい毛のみです。ウールと比較すると、光沢感と肌触りのなめらかさがあり軽い着心地ですが、その分繊細なので取り扱いには細心の注意が必要です。

どちらの素材も、店に持って行くとドライクリーニングが適用されます。水ではなく有機溶剤を使って汚れを落とすので、ウール・カシミヤの風合いは保たれます。