クリーニング店と言えば便利そのもの、今や生活に欠かせないほどのお店となっています。
日本のクリーニング店の素晴らしいところは、「仕上がりの綺麗さ」でも「格安設定」でもありません。
なんと言っても「スピーディーさ」が一番の自慢です。
海外の一般的なクリーニング店では早くて2日、遅ければ3日、4日とかかるのが通常。
店舗内ではなく外注になればさらに日数がかさむ事も。
酷い時には商品管理もしっかりしてないもんだから、服が行方不明になり1週間も戻ってこなかったなんて事もザラにありますし、そのくせ価格は日本に比べて割高です。
その点、朝一に出せば夕方引き取れる日本のスピーディーさには驚かされます。
日本では当たり前になっている事ですが、世界から見ればあり得ないほどのスピードです。
日本人の気質そのままを映したような仕上がり具合に早い出来上がり、さらには低価格と嬉しい事ばかりの日本のクリーニング店は世界に誇れるサービス店のひとつです。
以下は通勤用スーツやコートやオーバー、ダウンジャケットやその他の服をクリーニングに出す人の利用率のアンケート結果になります。
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頻度においては、全体の約25パーセントを占め1位となった結果が、「不定期」というものでした。
次に「年に1、2回程度」、そして3位は「2、3か月に1回程度」となりました。
上記のことから、特にクリーニングに出す頻度は定まっていなくともワンシーズン(新年度前など)にまとめて出してしまう人が多いとされました。
よくクリーニングに出すものとして1位となったのはやはり「スーツ」。※複数回答
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そしてクリーニング店で利用してみたいサービスとして1位となったのは、「キャンペーン・クーポン」。※複数回答
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クリーニング代も家計に響くため、キャンペーンや割引サービスの展開を希望している人が多いとされます。
利用率にばらつきがあるとはいえ、生活に身近なクリーニング。
クリーニング店に頼んだときのメリット、デメリットや費用の都合で自宅洗濯する場合についての注意点、その他クリーニング全般に関する情報をクリーニング調査隊がまとめました。ぜひ、参考にしてください。
目次
クリーニングの種類とメリット・デメリットやトラブル
ドライクリーニングの注意点
ドライクリーニングでは、通常のクリーニングで使用する水とは違い工業用のガソリンなどを使用してクリーニングを行います。
脂汚れなどを落としやすいメリットがあり、また衣服が伸び縮みしにくいメリットもありますが、汗などをはじめとした水溶性の汚れは落ちにくいというデメリットも存在します。
無理に汗による汚れを落とそうとすると、色落ちしてしまう可能性があったり素材を傷ませる一因にもなってしまいますので注意を要します。
全ての衣料品には、ドライクリーニングが可能かどうかをきちんと記号で表示していますので記号を覚えておくようにしておくと対応しやすくなります。
安全性については、ドライクリーニングを行うときには有機触媒を用いているため乾燥していない状態であれば利用者が化学やけどをする報告例があります。
しかし、普通に乾燥している状態であれば洗濯した後に有機触媒が残る可能性はありません。
作業者においては、溶剤の成分により健康を害する可能性があったり火災を起こす可能性もあるため警戒を必要とします。
EM菌クリーニングのメリット
EM菌クリーニングは自然界に存在する様々な細菌によって構成される群の働きを利用して、衣類を綺麗にする方法です。
自然由来のため、着衣による肌荒れを抑制する効果があります。
EM菌は、土壌改良や下水の浄化に利用されるほど高い分解能力を持っていますから、衣服に染み付いた嫌な臭いも除去してくれます。
さらに、細菌群に含まれる光合成細菌は、優れた抗酸化力も備えているため黄ばみやシミを取り除いてくれますし、乳酸菌は病原菌の増殖を抑制する働きがありますので、長期間にわたって衣類を清潔な状態に保ってくれます。
光合成細菌が生成する抗酸化物質は、生地を傷めることなく変色を防ぐ効果もあります。
従来のクリーニングでは、衣類を綺麗にするために界面活性剤を使用しなければなりませんでした。
したがって、クリーニングによる環境への負荷は高いものでしたが、EM菌クリーニングにはこうしたデメリットがなく、自然にやさしいというメリットもあります。
EMとは、Effective Microorganismsの略で有用微生物郡と訳されています。
EMは、沖縄の琉球大学農学部の比嘉照夫教授によって開発され、
人間にとって良い働きをする微生物(乳酸菌・酵母菌・光合成細菌・放線菌・糸状菌)を集合させた液状態のものです。
引用先
http://www.em-cleaning.net/modules/charact01/
事故に備える方法
大切な服を預け、洗濯をしてもらうというクリーニングで、トラブルが起こることがあるのをご存じでしょうか?
クリーニングにまつわるトラブルには、白い服が変色してしまった、サイズが縮んでしまった、預けた時よりひどいシミがついていた、等があります。
そして、このようなトラブルは、決して希なことではなく、身近に起こっていることなのです。
では、クリーニングでトラブルにあってしまった場合、どのように賠償されるのでしょうか。
クリーニング業界には「クリーニング事故賠償基準」という自主基準があります。
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全国クリーニング生活衛生同業組合連合会|クリーニング事故賠償基準
これは、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会が主体となって制定されています。
クリーニング事故が、クリーニング店の過失であったためと認めた場合には、物品の再購入価格を基準として、購入からの経過年数により算出された金額が、賠償額として保障されます。
全てのクリーニング店が、この基準に批准しているというわけではありませんが、大切な洋服を預けられるために信頼できるクリーニング店を探すための、1つの目安になります。
シミの原因は?
クリーニング後、1度も着用してない服にシミが出来ていた場合、その原因はクリーニング屋ではないかと考えてしまいます。
もちろん、クリーニング屋による失敗というケースもあります。
しかし、他の原因でシミになることもあるのです。
そのシミの原因とは、空気中にある酸素です。
目に見えない無色の飲み物を衣類につけてしまい、それを知らないままにクリーニングに出してしまったとしたら、どうなるでしょう。
クリーニング店では一般的に水に弊害がある衣類を扱うので、ドライクリーニングを行います。
ドライクリーニングでは水溶性の汚れは完全には落ちません。
しかし、この時点では無色のままなので、クリーニング店でのチェックには引っかかりません。
そのまま返却された衣類を家庭で保管してるうちに、無色透明なシミは、空気中の酸素と化学反応を起こして、目に見えるシミへと変化してしまうのです。
このようなトラブルを予防するには、多少料金が高くてもウェットクリーニングを依頼するという方法があります。
戻ってきた洋服に被ってるビニール袋について
クリーニングから戻ってきた洋服には、ビニール袋が被っています。
家庭で保管するためのビニール袋ではなく、クリーニング工場から取次店舗、店舗から家庭へ届く間のホコリ避けやシワ防止のためのものです。
ドライクリーニングでは、洗浄剤に石油系の溶剤を使用しますが、ニオイが抜けきれてない場合も多く、溶剤が十分に乾ききっていない場合に着用すると、皮膚障害が起こる場合がありますので注意が必要です。
クリーニングの仕上げにはスチームアイロンを使用しますが、湿気が残ったままで袋を被せて配送した場合に、湿気が抜けきらずに袋の内側に結露が生じ、カビの原因になる場合もあります。
さらに袋の透明感を出すために入っている酸化防止剤が溶けだし、衣類が変色してしまう場合もあります。
ニオイが強い場合はもちろん、湿気を取るためにもクリーニングから戻ってきたらすぐに袋から取り出し、風通しのよいところで影干しをすることをオススメします。
自宅洗濯のリスクと適切な洗濯方法
ホームクリーニングのリスク
テレビのCMなどでホームクリーニングという言葉が普及し、これまでクリーニングに出さなければいけなかった衣類を家庭で洗濯するケースが増えていますが、そこには衣類の縮みや色移りといった失敗のリスクが存在します。
その原因は大きく分けて2つあります。
1つは洗濯についての知識不足です。
衣類のタグについているケアラベルによって、使用できる洗剤や、洗濯機のコースなどが異なります。
それを間違えてしまえば、衣類はだめになってしまいます。
2つ目は衣類の多様化の無視です。
衣類の種類はコート、スーツ、ニット、ダウンジャケットなどいろいろありますが、ダウンジャケットひとつとってもナイロン以外の生地を使っていたり、革が使用されていたりと素材は様々です。
デザインや素材によって条件が異なることを念頭に置かなければ、衣類はだめになってしまいます。
ホームクリーニングには知識と手間が必要です。
その時間と安心がクリーニングによって得られるのであれば、クリーニングの費用は決して高いものではありません。
セーターの洗濯について
クリーニング店で洗濯をしてもらうより、節約のために家でセーターを洗濯する人も多くいます。
しかし洗濯の方法を間違えてしまうと縮んだり伸びたりヨレてしまったりと失敗するケースもあるため、注意が必要です。
これはクリーニング調査隊が実際に家で洗濯した結果です。
(だいぶ縮んでしまいました…。)
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自宅でセーターを洗濯する場合、ドライコースを選びます。
ドライコースで洗う場合、ウールの素材はお湯を使用すると縮んでしまうので、冬場でも水を使います。
中性洗剤のエマールなどを使う場合はデリケート洗いを選び短時間で洗います。
手洗いの場合は優しく押し洗いをします。
アクロンを使う場合は洗面器に30℃以下の水または湯5リットルに対してキャップ約三分の一を入れて、たたんだセーターやニットを浸してから押し洗いをします。
40回押して3回水を取り替える洗い方をします。
しかし、カシミヤ、シルク、レーヨン、キュプラ、アセテート、革を使用してある服は扱いが難しく、自分で洗濯することは危険なのでクリーニング店に持っていくことをおすすめします。
洗濯機のドライコースの使い方
洗濯機のドライコースでは、デリケートな衣類をやさしく洗うことができます。
ドライコースでは、水を使用し、洗濯槽をほとんど動かさずに、弱水流を用い、さらに脱水時間を短くすることで、衣類に強い力が加わらないようにしています。
衣類のタグについている取扱い絵表示を確認し、手洗いマークまたは洗濯機マークがついていれば、洗濯機のドライコースで洗うことができます。
ドライマークにセキュ系という表示がある場合は洗濯機で洗わずに、クリーニングに出すようにしましょう。
やさしく洗ってくれるドライコースですが、ネットに入れて選択した方が、型崩れや繊維の傷み、縮みを防いでくれます。
その際に、襟や袖が表に出るようにたたむことで、汚れが落ちやすくなります。
柔軟仕上げ剤や液体酸素系の漂白剤の使用は可能ですが、衣類の縮みを防ぐためには、水の温度が30度以下でなければいけません。
ドライコースで洗濯後は、速やかに取り出し、陰干し、ハンガー干しをしましょう。
乾燥機での乾燥はぜったいに避けてください。
特殊品、衣服のお手入れについて
レザージャケットのお手入れ
レザージャケットのカビを防止するためには、保管の際の湿度に注意することが大切です。
クローゼットの中には常に除湿剤を置いて湿度を一定に保つことでカビの発生を防いでくれます。
また、風通しの良い場所に保管することが大切ですが、直射日光に当ててしまうと色あせや痛みの原因になってしまうので、必ず日陰で保管することを覚えておく必要があります。
レーザージャケットは定期的にオイルを塗ることで綺麗な状態を保つことができます。
オイルを塗る前にはブラシや布で汚れをふき取り、そのあとに全体に薄く伸ばすようにオイルを塗り広げていくことが大切です。
レザージャケットは本来洗濯に適している素材ではありません。
そのため、汚れや気になってしまったらクリーニングに出すという方法もありますが、クリーニング店を選ぶ際には革に対応してくれる店舗なのか、評判はどうなのかを下調べしてからクリーニングに出すことで満足できる仕上がりになるはずです。
着物の正しいお手入れ
日本の伝統的な着物は、今再び脚光を浴びるようになり国内外で注目されています。
その美しい着物ですが、着用後のお手入れが少し難しいと思われています。
確かに、洋服のように簡単に洗うことはできませんが、そんなに大変ではありません。
まず、着物を着たあとはシワを伸ばして着物用のハンガーにかけておきます。
風をあて、体のぬくもりを取り去ります。
半襟などは、手洗いしますが干すときには必ず陰干しにします。
ハンガーにかけた、着物はシミがないか確認をします。
また、着用時には汗をかいていないか考えることも大切です。
シミ抜きや、汗取りをクリーニングしてもらえます。
ただ、着物は毎回着用する度にクリーニングをする必要はありません。
シミや汗がないのなら、陰干しをしてそのまましておいても大丈夫です。
クリーニングは、何回か着用した後や、季節のものなのでその時期が終わるときに、クリーニングに出すことで美しさを保つことができます。
自宅で革靴が洗うには
革靴をクリーニングするために、専業業者に持ち込むと結構高額な料金を取られてしまいます。
以前なら、革靴は自宅では洗えないものでした。
みんな、革靴のクリーニング方法を知らなかったのです。
今なら、皮靴用洗剤が市販でも簡単に手に入るようになっていますし、クリーニング方法さえわかっていれば、自宅で革靴をクリーニングする材料もそろっています。
手始めに、あまり高額でない革靴からクリーニングの練習を始めてみましょう。
まず、革靴用洗剤を常温の水で薄めます。
革靴用洗剤がなければ、ボディーソープを代用にできまます。
原液を使わずに、必ず水で薄めてください。
直接原液をつけると薄める原因になります。
洗剤をスポンジにつけ、ごしごしとまではいかない力加減で、革靴をこすります。
洗い終わったら水ですすぎます。
乾いた布で水分をよく拭き取り、形を整えてから風通しの良い日陰で乾かしましょう。
ブーツを洗うとなるとやはり手間ですが、素人でも思いのほか、むずかしくありません。
便利な洗濯アプリとクリーニングサービス
宅配ネットクリーニング
大切な洋服や衣替えの時期がくると自宅で洗濯するというよりも、ちゃんとクリーニングしてもらいたいと考える方も多いと思います。
衣替えの時期などは枚数も多くなり持っていくまでも、また受け取って持ち帰るのも大変だったりもします。
クリーニングに出したいと思いながらも毎日忙しく、なかなかお店に行く時間がないという方もいるのではないでしようか。
そんな方へ、宅配ネットクリーニングをオススメします。
宅配ネットクリーニングは都合に合わせて自宅まで洋服を受け取りにきてくれて、クリーニングが終わると自宅まで配達してくれるというとても便利で時間のない方にオススメです。
頼みたいときに頼むことができ、また引き取りの日を決めることもできるので受け取りを忘れてしまったり、受け取りに行かなきゃと慌てることもなく、保管状態も気にする事もないのでとても便利なサービスです。
Lenetリネット |
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https://www.lenet.jp |
最短2日で届く |
せんたく便 |
http://www.sentakubin.co.jp |
最短5日で届く |
白洋舎 らくらく宅急便 |
http://www.hakuyosha.co.jp/cleaning/takuhai/ |
大手クリーニング企業ならではの安心感 |
※追記:2018年1月12日(金)に楽天市場から退店 |
Happy&Laundry(ハッピー&ランドリー) |
http://www.happy-laundry.jp/category/5/ |
オプションで保管(クローク)あり |
洗宅倉庫 |
https://sentakusouko.jp |
最短2日で届く |
デア |
http://packman2.com |
多彩なクリーニング品目 |
お洗濯お手伝いアプリ
「これ洗える?」はご自宅でのお洗濯をサポートする無料アプリです。
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ライオン株式会社|アクロンから公式アプリ「これ洗える?」
ちょっと変わった素材のお洋服やお気に入りのお洒落着など、大切にしたい一着をご自宅でも正しく洗うお手伝いをします。
使い方は簡単で、洗いたいお洋服の洗濯絵表示を選んでいくだけで、ご自宅で洗えるかどうかを素早く判定してくれます。
さらに、正しい洗い方や干し方、お洋服に合ったおススメの洗剤までお洗濯に役立つアドバイスが見られます。
また、ブラウスやニット、シフォンスカートなど細かく分類された中からお洋服の種類を選んで、アイテム別の洗い方をチェックすることも出来るんです。
洗濯機にかけるときの手順やこつもわかりやすく解説してくれるので、いつもよりきれいな仕上がりを目指せます。
判定結果が出たら、お洋服の写真と一緒に保存出来ますので、一度調べたお洋服は何度でもすぐに確認出来ます。
撮影したお洋服はカテゴリ別にまとめたり、コメントを付けたりと、持ち運べるクローゼットとしても楽しめます。