カシミヤの特徴及び最適なお手入れ

モンゴルや中国、ネパールなど寒さの厳しい環境で生息するカシミヤヤギは、その気候に対処すべく体の表面が剛毛に覆われています。
ただし、その内側には柔らかで繊細な産毛がわずかに生えており、これがカシミヤ生地の原材料となります。

合成繊維はもちろんのこと、ウールですら及ばない上質な風合いは、カシミヤの希少価値の高さを示しています。均一性のとれた繊維質は光沢感を醸し出し、軽やかでありながらも保温性に優れています。

しかし一方で、毛羽立ちやすい非常にデリケートな素材でもあるため、品質を保ちたいのであれば家庭での水洗いは厳禁です。

ですのでカシミヤ生地の衣類は、クリーニング師に一任してください。ニットと同様にドライクリーニングでもかまいませんが、デリケートゆえ、毛皮や皮革向けの特殊クリーニングを選択した方が賢明です。

カシミヤを洗うには

最高級品質のニットやコートといえば、何と言ってもカシミヤ生地を置いて他にはありません。

カシミヤ山羊の希少な産毛が原材料で、光沢のあるなめらかさと優れた保温性が特長です。ただし、その類まれなる質感はデリケートさも併せ持っており、お手入れの仕方を誤ると一気に劣化してしまいます。

カシミヤは、ウール以上に家洗いに適さない素材です。ゆえに、クリーニング店でのケアは必須です。店に一任すれば、一般的なドライクリーニング扱いになるかと思われます。

しかし、ドライクリーニングに用いる有機溶剤とカシミアはベストマッチングと呼べず、回数を重ねるごとにカシミヤの風合いを劣化させる恐れも否定できません。

専用のスレ防止剤やシリコン柔軟剤を用いて、水溶性及び油性の汚れをダメージなく落とす、特殊クリーニングを予め指定してください。