セーターなどのニット類に出来る毛玉のケア

セーターなどのニット類を長く着用する際、皮脂や大気、シミ等の汚れ以外で気になってくるのが、なんといっても毛玉です。

特にアクリル系合成素材やカシミヤのニット類に顕著な毛玉は、着用そのものや肩に掛けたカバンなど”摩擦”の様々な原因によって出来てしまう現象です。
ゆえに、完全に防ぐことは困難です。

クリーニング業者によっては、オプション料金を支払うとセーターなどのニット類の毛玉取りに対応している所もあります。

その場合、髭剃り機のような形をした業務用の毛玉取りと、楕円形のドーナツのような同じく業務用のブラシを使い分けて取り除いてゆきます。

適切な店が近所で見つからない場合は、食器洗いでおなじみの緑色をした硬いスポンジや、T字カミソリなどを用いて、力を加えすぎないよう注意しながら生地の上をすべらせると、家庭でも応急処置的なケアが可能です。

セーターなどのニット類の防虫対策

シーズン到来により、長くタンスで保管したままだったセーターを取り出した際、虫食いの小さな穴を目ざとく見つけてしまい、一気にブルーな気持ちへ陥れられるというようなケースは決して珍しくありません。

例え防虫剤を添えていたとしても、虫の発生そのものを完全に防ぐことは不可能だからです。

ただし、シーズンを終えたセーターなどのニット類をタンスへしまう前に、通常のクリーニングと併せて防虫加工も施しておけば、更なる防御となりえます。

プロのクリーニング師の手による防虫加工は、虫を排除するガスを大気中へ放出する市販品とは異なり、セーターなどのニット類そのものに液状の防虫剤を噴霧して、寄せ付けない対策を取ります。

もちろん、人体や品質に悪影響を及ぼす薬品は用いられておらず、防虫の確実性のみがより高まります。

さらに、次にクリーニングする時まで防虫効果はずっと続くので数百円余分に出費するだけで、大きな安心を手に入れられます。