着物を着た後はどうされていますか?この時期は、七五三や成人式など、着物を着るタイミングが多くありました。
あまり汚れてないし、汗もかいてないから洗濯は大丈夫かな~?と思いがちですが、袖を通した着物は必ずクリーニングに出しましょう!
着物の洗濯はなぜ大変なのか?
着物がなぜ高級なのかというと、絹糸が使用されているからです。絹糸はとても高級な上に、染めたり織ったりと手間がかかっているので、とても高価になっているそうです。
絹糸は摩擦に弱いので基本手洗いです。それに、色落ちしやすい素材なので、手洗いで着物を洗うというのは、かなり大変な作業となりそうです。
干す時間にも注意が必要
最近では、お洗濯出来る着物なども発売されていますが、干す時間や場所などによっては、カビが発生する原因を作ってしまうので、注意が必要です。
干す時間
・朝と夕方は湿気が高いので、10時~15時前後
・4時間をめどに取り込む
干す場所
・風通しが良い場所
・直射日光が当たらない場所
雨上がりの翌日などは湿気を多く含んでいるので、干すのに適していません。翌日が雨という場合も、湿度が高くなってくるので、避けた方が良いと言われています。
良いお天気を狙ってお洗濯をするのも大変ですし、高価な物だからこそ、お洗濯で失敗はしたくない。となると、お洗濯のプロにお願いするのが一番ですね!
目に見えない汚れ
汗をかいてないから、干すだけで大丈夫。と思われがちですが、一般的な成人の場合、一日に失われる水分量はおよそ2.5リットルと言われています。
気が付かないうちに、身体からこんなにも水分が排出されているので、シミや黄ばみの原因となる汚れを取り除く必要があります。
汚れは目に見えますが、汗汚れはぱっと見では分からず。さらに、汗の成分はアンモニアなので、天日干しなどでは取り除く事が出来ないので、次回、着ようと思ったらシミや黄ばみがって事になりかねません。これは、着物だけではなく、シャツなどの衣類でも当てはまります。
衣類を長持ちさせるにも、袖を通したら、洗濯をするのが良いですね。
しみはどのようにとる?
しみが付いた場合、濡れたタオルなのでゴシゴシとやってしまいがちですが、繊維に染み込んでしまって、取れなくなる可能性があります。さらに、絹糸は摩擦に弱いので、生地も傷んでしまうことに。
どうしたら良いか分からない場合は、乾いた布で水分を取る程度にとどめて置き、クリーニングと一緒にしみ抜きを依頼した方がよさそうです。
しみ抜きの料金
ロイヤルネットワークグループの「和服専門 しみぬきの京都屋」での料金で確認をしてみます。
しみ抜き:1,100円~
黄変抜き:2,200円~
この金額は、500円玉の大きさを基準にしているそうですが、かなりお手頃な料金で対応をしてくれますので、自身で無理に対処するよりも、お願いをした方が安心ですね。
まとめ
今回は、着物のクリーニングについて調査致しました。
着る機会がない、高級な着物だからこそ、クリーニングに出して、きれいにしてから収納をするのが一番です。
また、しまいっぱなしとなると、カビの原因にもなりますので、定期的に天日干しやクリーニングするのが長持ちする秘訣です!